絵本その他

2020年発刊

親方と神様(伊集院静 少年小説集)

◎著者:伊集院静(イラスト:木内 達朗)
◎出版社:あすなろ書房
◎出版年月日:2020/02/14
◎サイズ:B5判変型(56ぺ一ジ)
◎定価 :本体1,200円+税
◎ISBN978-4751529454
◎解説
鋼と火だけを相手に、人生の大半を過ごしてきた鍛冶職人の前に現れたのは、澄んだ瞳をした12歳の少年だった。
少年は、鍛冶屋になりたいから、仕事を見学させてほしいと言う。年老いた職人は少年のその純粋でひたむきな姿に心が動き見学を許した。
少年は、毎日訪れるようになり、職人も鍛冶のことを話してやり、二人は心を通わせていった。
職人は、少年が鍛冶屋になりたいというのは、子どもの気まぐれだと思っていた。
後日、少年の母親が訪れた。要件は、少年が中学校にいかずに鍛冶職人の修行をしたいと言い出したので断ってくれということだった。
しかたなく承諾した職人だったが、自分は口べたなので、少年に話して説得できる自信がなかった。話せば話すほど、少年は自分に裏切られたと思うに違いない。
職人は考えた末、自分が親方から聞いたことを、当時と同じように山へ出かけて、少年に話してみることにした。
山を歩きながら、彼は鍛冶がいかに素晴らしい仕事であるかを少年に話した。
それは、説得とはまったく逆の話だったが … …。
年老いた鍛冶職人は少年を、いかに育てたのか。
子育てとは。人育てとは? 伊集院 静が贈る珠玉の短編小説!

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2012年発刊

写真集「生きる-東日本大震災から一年」

写真集
「生きる-東日本大震災から一年」

◎著者:公益社団法人日本写真家協会(編)・伊集院静(解説)
◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2012/02/29
◎サイズ:B5判(192ぺ一ジ)
◎定価:本体2800円+税
◎ISBN978-4-10-300552-0
◎解説
あの日を身体で、こころで感じた私たちは語り継いでいかなくてはならない。それが“生きる”ことの証しでもある。生きる。生きよう。生きている。そんな声こそが、この写真集の一番の望みのように思える。(本文より)

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2008年発刊

タンタカとリンドン

タンタカとリンドン

◎著者:文・伊集院静/絵・アトリエ ブラヴォ
◎出版社:西日本新聞社
◎出版年月日:2008/04/24
◎サイズ:B5判変型(24×24cm/32ぺ一ジ)
◎定価:本体1429円+税
◎ISBN978-4-8167-0755-1
◎解説
物語は、音色を擬人化したタンタカとリンドンが主人公。2人が自然や動物たちを巻き込みながら、命のメッセージを奏でます。
この絵本は、福岡市の知的障害者授産施設「JOY倶楽部プラザ」で創作活動に打ち込むアトリエ ブラヴォとの共著です。西日本新聞・生活面で連載した伊集院と「音色はコトバ」(2007年9月)にアトリエ ブラヴォのメンバーが絵をつけました。

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2007年発刊

峠の天使

峠の天使

◎著者:伊集院静・文/米田民穂・絵
◎出版社:アシェット婦人画報社
◎出版年月日:2007/10/25
◎サイズ:A5判・全32ぺ一ジ・オールカラー
◎定価:1365円(税込)
◎ISBN978-4-573-01110-6
◎解説
生きていることは、誰かを待つこと、愛おしいものを見続けること(伊集院静)。
舞台は戦争のやまないヨーロッパの国境地帯、巡礼の道。山の石切り場で働く老人は、峠の教会跡で、草籠に入れられ、神さまの人形を持って泣いている赤ん坊を見つけました。老人は家に連れて帰り、赤ん坊を大切に育てました。長い歳月が流れ、山のふもとから峠まで、数十年間も黙々と石を並べ、道を作る汚い身なりの男がいました。ある日一人の老女が召使いとともにやってきて、男に何をしているのかと尋ねました。「教会をつくっています」と男。老女は召使いを帰し、男とともに石を運び始めるのでした。ヨーロッパの巡礼の道を舞台に、生涯をかけ、教会を建てるために健気に生きた孤児の物語。巡礼の道を熟知した作家と画家の共作が実現しました。

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ノボッチと木

ノボッチと木

◎著者:伊集院静・文/米田民穂・絵
◎出版社:アシェット婦人画報社
◎出版年月日:2007/10/25
◎サイズ:A5判・全32ぺ一ジ・オールカラー
◎定価:1365円(税込)
◎ISBN978-4-573-01109-0
◎解説
戦地から帰ったばかりの孤独な男は、旅人から一匹の仔犬をもらい、自分で建てた小さな家の庭に一本の木を植えました。男は犬を連れた美しい娘と結婚し、ノボッチと名づけた犬にもそれぞれ新しい家族ができ、幸せな日々が続きます。しかし、別れは必ずやってきます。老いたノボッチは死に、夫婦の成長した息子も戦争に狩り出されていきました。長い戦争が終わり、帰還した息子に残されていたものは、故郷の壊れた家と庭の大きな木だけでした。そして、息子の前に子犬をつれた美しい娘が現れます。営々と続く命の輪廻、誰の人生にもある喜び、悲しみ、せつない思いを本文2千余字に込め、美しく淡々と描いた傑作。端麗で優しい色使いの絵は、「ウサギの本」「どらネコパワー」の米田民穂。

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2004年発刊

IT'S BEAUTIFUL GOLF COURSE「美しきゴルフコースヘの旅」

IT’S BEAUTIFUL GOLF COURSE
「美しきゴルフコースヘの旅」

◎著者:宮本卓・写真/伊集院静・文
◎出版社:株式会社学習研究社
◎出版年月日:2004/12/21
◎サイズ:B4判変形
◎定価:3990円(税込)
◎ISBN4-05-402670-2
◎解説
私の自宅の暖炉のそばに一枚の美しい写真がマホガニーの額の中におさまっている。アメリカ西海岸、モントレー半島にあるペブルビーチゴルフリンクス9番ホールの写真である。窓の外は雪が舞う夕暮れ、私はこの写真を眺めながらグラスの酒を口に含む。苦みのあとに身体をこころに寄せる酔心地はゴルフの記憶をよみがえらせる。一枚の写真が私の夢を果てなく駆け巡らせてくれる。ゴルフコースというものはまことに美しく、厄介で、いとおしいものである。(本文より)

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2003年発刊

伊集院静・スポーツの美神スペシャル 野球がメチャクチャ面白い。

伊集院静・スポーツの美神スペシャル 
野球がメチャクチャ面白い。

◎出版社:小学館
◎出版年月日:2003/03/31
◎サイズ:A4変/128頁
◎定価:本体1238円+税
◎ISBN4-09-103141-2
◎解説
伊集院静が見た松井&ヤンキースのすべて。
松井秀喜選手が挑むヤンキースとは?『週刊ポスト』好評連載中、作家・伊集院静が足かけ3年追い続けた、待望のスポーツ・ノンフィクション・エッセイ。美しいスポーツ写真とともに、ヤンキース完全ガイドも収録。

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2002年発刊

伊集院静のロビンソン・クルーソー

伊集院静の
ロビンソン・クルーソー

◎著者:伊集院静(原作/D・デフォー)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2002/06/20
◎サイズ:5判
◎定価:本体1200円+税
◎ISBN4-06-270115-4
◎解説
少年時代に熱読したあの興奮がよみがえる。
人気作家8人の翻案による冒険小説傑作シリーズ!

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1999年発刊

ロビンソン・クルーソー

ロビンソン・クルーソー

◎著者:伊集院静(原作/D・デフォー)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1999/04/20
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1500円+税
◎ISBN4-06-268019-X
◎解説
絶海の孤島で脱出を願い、生きるために自然とたたかいつづけた男の27年間の壮絶な記録。「冒険小説の、そしてさまざまな漂流ものの原点となった名作を伊集院静が翻案」
講談社創業90周年記念企画「痛快世界の冒険文学第19回配本」

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1994年発刊

Catch Ball  キャッチ・ボウル

Catch Ball
キャッチ・ボウル

◎著者:井伊孝彦(絵)/伊集院静(文)
◎出版社:読売新聞社
◎出版年月日:1994/04/19
◎サイズ:B5判(38ぺ一ジ)
◎定価:本体1553円+税
◎ISBN4-643-94037-9
◎解説
陽が昇る。空が澄む。雲が湧く。風が起こる。草が揺れる。誰かの声がする。
その声を聞いた少年たちがフィールドへ駆ける。
1人、2人、3人……、
いくつもの靴音が草原を疾走する。
そこに誰が待っているんだ。
「待っていたのは君なのか?」
「そうさ、ずっとここで君を待っていたのさ」
(本文より)

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