長編小説

2018年発刊

日傘を差す女

日傘を差す女

◎出版社:文芸春秋
◎出版年月日:2018/08/09
◎サイズ:四六判/400ページ
◎定:本体1700円+税
◎ISBN978-4-16-390881-6
◎解説:伝説の男はなぜ死んだのか。快晴のクリスマス、都心のビルの屋上で、胸に銛が刺さった血まみれの老人の遺体が発見された。老人は和歌山県太地町に住む捕鯨船の伝説の砲手と判明。捜査本部は他殺を裏づける証拠を得られぬまま、自殺と結論づけた。しかし、その直後、酷似した凶器で殺害された遺体が次々と見つかる。警視庁捜査一課の草刈大毅と立石豊樹のコンビが、赤坂、和歌山、青森で地を這う捜査の果てにつかんだ真相は……。
男女の哀しみを描いた叙情あふれる伊集院静の真骨頂がここに!。

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イザベルに薔薇を

イザベルに薔薇を

◎出版社:双葉社
◎出版年月日:2018/02/23
◎サイズ:四六判/416ページ
◎定価:本体1600円+税
◎ISBN978-4-575-24080-1
◎解説:詩を愛し、亡き母を敬愛する純粋な青年・詩人美(しじみ)は故郷を離れ、東京で暮らす叔父の無塁(むーる)のもとに身を寄せていた。一見、破天荒だが純粋で不思議な魅力を持つ無塁のもとで、いろんな人に出会い、恋をし、青年は大人の男に成長していく。伊集院の真骨頂ともいえる青春小説。

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2017年発刊

琥珀の夢(下巻)

琥珀の夢(下巻)

◎出版社:集英社
◎出版年月日:2017/10/05
◎サイズ:四六判/360ページ
◎定価:本体1600円+税
◎ISBN978-4-08-771124-0
◎解説:「やってみなはれ」の精神で洋酒に命を捧げた男。サントリー創業者・鳥井信治郎の商魂〈ジャパニーズウイスキー編〉
信治郎、二十歳の春、鳥井商店を開業。明治39年、屋号を寿屋洋酒店に変更、日々葡萄酒の味の研究に勤しむ中、赤玉ポートワインが完成する。ライバルは東京、神谷伝兵衛の蜂印葡萄酒。宣伝の重要性を知っていた信治郎は、新聞広告、赤玉楽劇座、ヌードポスターと攻勢に出た。国産ウイスキー造りは周囲からは猛反対にあっていた。そんな時、関東大震災が起きる。瓦礫と化した東京を見て、信治郎は誓う。「わてが日本をええ国にするんや。ウイスキーを作ってみせる」。竹鶴政孝を雇い、莫大な借金をして山崎蒸溜所を建設する――。

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琥珀の夢(上巻)

琥珀の夢(上巻)

◎出版社:集英社
◎出版年月日:2017/10/05
◎サイズ:四六判/344ページ
◎定価:本体1600円+税
◎ISBN978-4-08-771123-3
◎解説:松下幸之助が商いの師として敬愛した男。サントリー創業者・鳥井信治郎の戦い〈大阪船場、丁稚奉公編〉
明治12年1月30日夜明け。大阪船場、薬問屋が並ぶ道修町に近い釣鐘町で一人の男児が産声を上げた。両替商、鳥井忠兵衛の次男信治郎、後に日本初の国産ウイスキーを作り、今や日本を代表する企業サントリーの創業者の誕生であった。次男坊の宿命で信治郎は13歳で薬種問屋小西儀助商店に丁稚奉公に入る。小西商店では薬以外にウイスキーも輸入して扱っていたが、儀助は国産の葡萄酒造りを考えていた。しかし当時の葡萄酒はアルコールに香料など様々なものを混ぜ合わせた合成酒。信治郎は夜毎、儀助と葡萄酒造りに励んだ――。

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東京クルージング

東京クルージング

◎出版社:角川書店(KADOKAWA)
◎出版年月日:2017/02/03
◎サイズ:四六判/448ページ
◎定価:本体1600円+税
◎ISBN978-4-04-103265-7
◎解説:愛した君は何処へ──。伊集院静の出逢いと別れが凝縮した、奇跡の物語。
あのニューヨークの秋を私は忘れない。ドキュメンタリー番組で出会った三阪剛という青年に、作家の私は強く惹きつけられた。彼の依頼してきた仕事は、松井秀喜のアメリカでの活躍を私の視点で追う番組だった。二人で作り上げた番組は成功し、全ては順調だった。だが、三阪君には病魔が迫っており、さらに決して忘れることのできない女性がいたのだった。彼が一生を誓い合ったその女性は、突然、彼の許を去ったというのだ。何も言わずに、何も残さずに……。彼の死後、手紙を受け取った私は、三阪君の過去を辿り、彼女の行方を探しはじめる──。

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2014年発刊

愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない

愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない

◎出版社:集英社
◎出版年月日:2014/04/04
◎サイズ:四六判/424ページ
◎定価:本体1600円+税
◎ISBN978-4-08-771556-9
◎解説:妻の死後、アルコールとギャンブルに溺れ、生きる軸を失ってしまったユウジは関西に居を移し、スポーツ紙の競輪記者エイジと出会う。淋しがりやで、ケンカっぱやい男だった。他人と折り合うことの苦手なユウジもなぜかエイジだけには気を許せ、奇妙な安堵感を覚えた――。CMディレクター時代の後輩、今は芸能プロダクションの社長である三村と再会した。ユウジを慕い、妻の病室に入れた唯一の男だった――。「私はあなたの小説が読みたいだけなんだ」と編集者木暮は執拗に迫った――。まっとうな社会の枠組みでは生きられない
三人の“愚者”たちとの濃密な時間、友情を越えた男と男の愛を描いた著者渾身の自伝的長編小説!
10万部を突破したベストセラー、『いねむり先生』と同時代に紡がれた、小説家・伊集院静、もうひとつの「再生」の物語

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2013年発刊

ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石

ノボさん
小説 正岡子規と夏目漱石

◎出版社:講談社
◎出版年月日:2013/11/22
◎サイズ:四六判/404ページ
◎定価:本体1600円+税
◎ISBN978-4-06-218668-1
◎解説:「ノボさん、ノボさん」「なんぞなもし」
明治二十年。新時代の躍動とともに、ノボさんこと正岡子規は二十歳を迎えた。アメリカ渡来のべーすぼーるに夢中の青年は、俳句・短歌・小説・随筆、あらゆる表現に魅入られ、やがて日本の文芸に多大な影響を及ぼす存在となる。
子規は常に人々に囲まれていた。友人、師、家族から愛され、子規もまた彼らを慕った。そしてこの年、東京大学予備門で運命的な出会いを果たす。同じく日本の文学の礎となる、金之助こと夏目漱石である。志をともにする子規と漱石は、人生を語り、夢を語り、恋を語った。明治三十五年、子規の余命が尽きるまで、誰もが憧れた二人の交際は続く。子規と漱石の友情を軸に、夢の中を走り続けた人、ノボさんの人生を描く。
小説家・伊集院静がデビュー前から温めていたのは、憧れの人、正岡子規の青春。野球と文芸に魅入られた若者の姿は、著者の青春そのものだった。三十年にわたる作家生活の中で、ずっと憧れ、書きたかった。書かなければ、先には進めなかった。
『いねむり先生』から二年半、誰もが待ち望んだ青春小説の誕生!

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ガッツン!

ガッツン!

◎出版社:双葉社
◎出版年月日:2013/01/18
◎サイズ:四六判/384ページ
◎定価:本体1400円+税
◎ISBN978-4-575-23791-7
◎解説:3人の若者が神楽坂でめぐり逢った。貧乏大学生ユウト。料亭の跡取り娘マチコ。エリート官僚を目指すカズマ。それぞれが麻雀に魅了され、戦い、勝ち、大いに負ける。麻雀を通して彼らが目にするのは、一体どんな風景なのか。麻雀に魅せられた若者たちのほろ苦くも熱く輝く青春を描く。
著者にしか描けない麻雀青春小説。

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2011年発刊

星月夜

星月夜

◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:2011/12/10
◎サイズ:四六判/448ページ
◎定価:本体1700円+税
◎ISBN978-4-16-381030-0
◎解説:「哀しみを抱いて生きる、全てのひとびとへ。」
東京湾で発見された若い女性と老人の遺体。地を這うような捜査が、遠い昔に見上げた星空の美しくも哀しい記憶を呼び起こす———。著者初の推理小説、いよいよ登場。
【担当編集者から一言】
東京湾で東北出身の若い女性と、出雲の鍛冶職人の遺体が発見され、警察の捜査が始まった。女性の勤め先から被疑者が浮上する一方、老人の仕事場には何かを作った形跡があった。事件の鍵を握るのは老人の孫娘、黄金色の銅鐸、そしてはるか昔の「星月夜」の記憶……。今、乗りに乗っている伊集院静さんの新刊は著者初の推理小説です。刑事の息遣いが聞こえてくるような臨場感と、人々の思いが滲む美しい情景の数々。清張さんに代表される社会派推理小説の流れを汲みつつ、高い文学性を湛えた傑作が誕生しました。(SE)

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いねむり先生

いねむり先生

◎出版社:集英社
◎出版年月日:2011/04/05
◎サイズ:四六判/416ページ
◎定価:本体1600円+税
◎ISBN978-4-08-771401-2
◎解説:その人が眠っているところを見かけたらどうか やさしくしてほしいその人は ボクらの大切な先生だから”色川武大との交流を描く著者自伝的小説の傑作。女優だった妻の死後、アルコール依存、ギャンブルに溺れ、壊れてしまったボクは「いねむり先生」こと色川武大に出会う。“大きな存在”との交流の中で、再生を果たす。伊集院静自伝的小説の最高傑作!

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2010年発刊

スコアブック(6)プレーボール!

スコアブック(6)
プレーボール!

◎著者:伊集院静(画:ちばてつや)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2010/12/22
◎サイズ:四六判/280頁
◎定価:本体1000円+税
◎ISBN978-4-06-216677-5
◎解説:オーシャンズのはじめての試合が、ついに始まった。対戦相手は湘南最強チーム、レイダーズ。とても相手にならないと思われたが、周囲の予想に反して、ゲームは意外な展開に!両チームの意地をかけた真剣勝負、勝利の女神はどちらに微笑むのか———。
スコアブック(1)ミサキの夢
スコアブック(2)ツムジ風の中の対決
スコアブック(3)湘南オーシャンズ
スコアブック(4)誓いの渚
スコアブック(5)チームの誇り

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スコアブック(5)チームの誇り

スコアブック(5)
チームの誇り

◎著者:伊集院静(画:ちばてつや)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2010/08/27
◎サイズ:四六判/258頁
◎定価:本体1000円+税
◎ISBN978-4-06-216457-3
◎解説:ミサキのチーム作りをサポートしてきたロッドが、湘南の海で帰らぬ人となった。ロッドからチームの監督を託されたミックは、親友の思いを胸に、猛特訓を開始する。オーシャンズの初戦の相手は、湘南最強チーム、レイダーズに決まった。
スコアブック(1)ミサキの夢
スコアブック(2)ツムジ風の中の対決
スコアブック(3)湘南オーシャンズ
スコアブック(4)誓いの渚

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浅草のおんな

浅草のおんな

◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:2010/08/06
◎サイズ:四六判/256頁
◎定価:本体1571円+税
◎ISBN978-4-16-329450-6
◎解説:浅草の小料理屋「志万田(しまだ)」はカウンターに7人がやっと坐れるほどの小さな店。女将・志万(しま)の料理と人柄に惚れた常連客で連日にぎわっている。志万は17歳のときに惚れた男と浅草に出てきたが、その男との哀しい別れの後、今は亡き留次と出会い、店を構えた。常連達が抱く志万への思いを軸として、揺れ動く志万の女心、お客が起こす事件などが描かれる。下町情緒が残る浅草を舞台にして、忘れてはならない「人の縁」を描いた傑作小説。

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お父やんとオジさん

お父やんとオジさん

◎出版社:講談社
◎出版年月日:2010/06/07
◎サイズ:四六判/632頁
◎定価:本体1900円+税
◎ISBN978-4-06-216244-9
◎解説:あなたは、こんな夫に、こんな父親に、会ったことがありますか。家族を守ることが生きてゆくこと。そこに迷いはなかった!ボクにはオジさんがいた。久しぶりに帰郷したボクは、かつて父のもとで働いていた権三から、若き日の父とオジさんの話を初めて聞き衝撃を受けた。
少年はひとりで日本に渡り、働き続け、家族を持った。戦乱、終戦。妻の弟・吾郎は家族と祖国のある半島に帰る。5年後、朝鮮戦争が勃発。吾郎は戦乱に巻き込まれる。過酷な潜伏生活を強いられた弟のために、妻は夫に救済を求める。戦火の中、夫・宗次郎は義弟を助けに戦場に突進する。救いを求める弟。生還を祈る妻と家族。戦火を走る主人公たち。
家族の絆を命がけで守り抜く父の姿を描いた、伊集院文学の原点。新たな代表作というべき、自伝的長篇小説の決定版。
「心配するな。何とかしてみよう」
母は、泣き崩れて弟の救出を父に懇願する。失敗すれば、その場で捕縛され、射殺されるかもしれない。だが、父は平然と言った。
朝鮮戦争のさなかの父と母とオジさんの話を聞いて、ボクは衝撃を受けた。彼らの強靭な精神力と勇気、限界まで頑張った人間の姿に。家族の困難が問われる時代に向けて贈る、著者渾身の力作小説。

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スコアブック(4)誓いの渚

スコアブック(4)
誓いの渚

◎著者:伊集院静(画:ちばてつや)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2010/04/28
◎サイズ:四六判/248頁
◎定価:本体1000円+税
◎ISBN978-4-06-216189-3
◎解説:チーム発足から半年、ナインは揃ったもののリーグへの登録やユニフォームを買うお金の工面など、ミサキはチームが試合をできるようにするためにどうしたらいいか、頭を悩ませていた。
 そうして秋が深まりはじめた10月、湘南にやってきた大きな台風に果敢に立ち向かっていったロッドはそのまま帰らぬ人となってしまう。チームの支えだったロッドを失い、悲しみに暮れるミサキとオーシャンズのナインの元へ、ロッドが贈ったユニフォームが届く———。
スコアブック(1)ミサキの夢
スコアブック(2)ツムジ風の中の対決
スコアブック(3)湘南オーシャン

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志賀越みち

志賀越みち

◎出版社:光文社
◎出版年月日:2010/03/18
◎サイズ:四六判/504頁
◎定価:本体1800円+税
◎ISBN978-4-334-92687-8
◎解説:あの人のうつくしい瞳が浮かんだ。僕はなんどもその歌を口ずさんだ。
大津から比叡を越えて京に入る古道、志賀越みち。昭和38年、初夏の風の中ひとりの青年がその道で峠を越えて京都にやってきた。行き先は祇園。大学の友人の実家があるのだった。
しかし青年・津田雅彦は祇園がどんな「町」か、芸妓・舞妓とはなにかを知らなかった。お茶屋を営む友人の家ではじめて見聞きすることにとまどうばかりの雅彦。そんな雅彦が建仁寺で一心不乱に祈る美しい少女を見かけた。いままで見たことがないほどの優雅さを持つその姿に動けなくなった雅彦に、彼女は微かにほほえんだ。切ない恋の始まりだった。
昭和30年代の京都の、うつくしい四季のうつろいと祇園に生きる女たちの姿を背景に、青年と舞妓の瑞々しい恋と青春を端正な文章で描く、恋愛小説の傑作。

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スコアブック(3)湘南オーシャンズ

スコアブック(3)
湘南オーシャンズ

◎著者:伊集院静(画:ちばてつや)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2010/01/28
◎サイズ:四六判/256頁
◎定価:本体1000円+税
◎ISBN978-4-06-215998-2
◎解説:シリーズ第3巻ではミサキの夢のチームがついに誕生します。野球好きの少年や、彼等を見守る大人たちが織りなす人生模様が描かれていきます。個性豊かなナインが集結した「湘南オーシャンズ」がこれからどんな闘いを見せてくれるのか……。
【第3巻あらすじ】ジュン、リョウ、ケン、ユウに続くメンバーの獲得に乗りだしたミサキは、夏休みのある日、剣道着に下駄を履いた少年に出逢う。大きな相手に果敢に立ち向かう、その剣士の名はムサシ! さらにパティシエの、息子で天才ゲーマーの双子兄弟・コウヘイ&シュウヘイ、超イケメン転校生の如月カズヤ、そしてあの矢部も加わり、ミサキの夢のチームがついに誕生する!
スコアブック(1)ミサキの夢
スコアブック(2)ツムジ風の中の対決

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2009年発刊

スコアブック(2)ツムジ風の中の対決

スコアブック(2)
ツムジ風の中の対決

◎著者:伊集院静(画:ちばてつや)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2009/10/28
◎サイズ:四六判/264頁
◎定価:本体1000円+税
◎ISBN978-4-06-215817-6
◎解:大型シリーズ第2弾は、新メンバーをかけた男同士の戦いが繰り広げられる!
最強のチームづくりに乗り出したミサキの前に、ちいさな男の子が現れた。ユウというその子の兄は、かつてのジュンと戦ったことのあるスラッガーのケン!ユウのチーム入りをかけて、ジュンとケンの真剣勝負がはじまった!
スコアブック(1)ミサキの夢

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スコアブック(1)ミサキの夢

スコアブック(1)
ミサキの夢

◎著者:伊集院静(画:ちばてつや)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2009/07/24
◎サイズ:四六判/268頁
◎定価:本体1000円+税
◎ISBN978-4-06-269420-9
◎解説:伊集院静&ちばてつやの最強コンビ誕生!新しいベースボール小説が、いま始まる!
真新しいスコアブックを抱いて、空を見上げる少女の夢は、最強の野球チームをつくること。湘南を舞台に少女とナインたちの成長を生き生きと描く長編シリーズ第1巻!
–ミサキは白いスペースを見つめているだけで胸が熱くなった。ここにチームの、ナインの夢がすべて刻まれる日がくるのだ。そう思うとミサキはこの先どんなに辛いことがあっても、このスコアブックにすべての物語を書き残すのが自分の役目だと思った。――(本文より)

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2008年発刊

羊の目

羊の目

◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:2008/02/15
◎サイズ:四六判/上製400頁
◎定価:本体1667円+税
◎ISBN978-4-16-326740-1
◎解説:昭和8年、牡丹の彫り物をもつ夜鷹の女が、のちに日本のヤクザ社会を震撼させることになるひとりの男児を産み落とした。浅草の侠客・浜嶋辰三のもとで育てられた神崎武美は、辰三の命を守るため幼くして恩人を手にかけ、やがて稀代の暗殺者へと成長してゆく。対立組織に追われ、ロスに潜入した神崎は、日本人街の母娘に導かれてキリスト教に接するのだが……。
ひとりのヤクザの生涯を描き、圧倒的な迫力と深い余韻を残す渾身の大河長篇。

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2005年発刊

ツキコの月

ツキコの月

◎出版社:角川書店
◎出版年月日:2005/10/05
◎サイズ:四六判/上製320頁
◎定価:本体1500円+税
◎ISBN4-04-873648-5
◎解説:父の突然の訃報、ただ一人残された肉親、弟の眞一郎との強い絆、幾多の激しい恋、演劇との出会いと心血を注いで作り上げたみずからの舞台……。タンゴが響きわたる20世紀初頭のブエノスアイレスから、神戸、東京、そして満州へ——。日本人移民としてアルゼンチンに育ち、女優として大輪の花を咲かせたツキコの軌跡を、ドラマチックに描く傑作長編。

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2002年発刊

白い声[下]

白い声[下]

◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2002/02/25
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1400円+税
◎ISBN4-10-382406-9
◎解説:清純な18歳の娘だった玲奈が、邪悪な男、野嶋と恋に落ちた——。日本で面倒を起こした野嶋は、深手を負ってスペインへ逃亡する。周囲の反対を振り切り、スペインに野嶋を追う玲奈。やがて約束の橋でめぐり逢った二人は、一路、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し星の巡礼街道を歩み始めるが…。伊集院静が描く、究極の恋愛小説!

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白い声[上]

白い声[上]

◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2002/02/25
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1500円+税
◎ISBN4-10-382405-0
◎解説:バルセロナで生まれた玲奈は、モンセラットの山道で自分を助けた男を運命の人と信じた。しかし、その男、野嶋は25年前に大ベストセラーを出したきり、自堕落な日々を送っている邪悪な作家だった。神を憎悪する野嶋と18歳の敬虔なカソリック信者・玲奈。重なり合う筈のない二人がめぐり逢い、すれ違いそして絡まりあって…。
伊集院静が描く、極上の恋愛小説!

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2001年発刊

ごろごろ

ごろごろ

◎出版社:講談社
◎出版年月日:2001/03/31
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1900円+税
◎ISBN4-06-210644-2
◎解説:ベトナム特需に涌く横浜港に流れついた四人の男。ガン、サクジ、トミヤス、キサン。あてどのない流謫の日々、つかのまの花見の宴。いつも男たちの胸に痞える大きな石のようなもの。悲しみと寂寥の正体は何なのか。吉川英治文学賞受賞、男たちの流浪を描く傑作長篇小説。

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2000年発刊

岬へ

岬へ

◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2000/10/25
◎サイズ:四六判
◎定価:本体2000円+税
◎ISBN4-10-382402-6
◎解説:東京の大学へ入学した高木英雄を見舞う苛酷すぎる事ども。変わり果てた筧浩一郎との再会。父斉次郎との決裂。「高木の家」との決別。はじめての狂おしい恋。荒れ狂う海と弟正雄。衝撃、失意、絶望——。
傷つき果てた心と体を引きずって、青年は旅に出る。岬をめざして。著者自らの見た光景に哀しみを載せ、美しくも烈しかった青年期を写す「海峡」第三部青春編。伊集院文学の金字塔、堂々の完結。

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アフリカの絵本[下]

アフリカの絵本[下]

◎出版社:講談社
◎出版年月日:2000/04/14
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1700円+税
◎ISBN4-06-210161-0
◎解説:この世にたしかなものなど何もない。あるとすれば人と人が出逢えたことだ。それとて幻想なら、美しい幻想を見て生き抜こうではないか。アフリカの王に立ち向かう男が見たものは…。
人はなぜ夢を見るのか。アフリカの大地に見果てぬ夢の絵を描いた男と女の物語。

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アフリカの絵本[上]

アフリカの絵本[上]

◎出版社:講談社
◎出版年月日:2000/04/14
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1700円+税
◎ISBN4-06-209378-2
◎解説:ひとりの酔いどれ編集者が訪れたアフリカの地で、自分に似た酔いどれ画家と出逢った。二人の友情が人類のゆりかごの地に夢の絵を描きはじめる…。
人はなぜ旅をするのか。漂泊の作家・伊集院静が初めての上下巻、900枚で問う一大ロマン。

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1999年発刊

春雷

春雷

◎定価:本体1900円+税
◎ISBN4-10-382402-6
◎解説:中学での番長争い。差別的な体罰を繰り返す教師への憤怒。屑鉄拾いのツネオの懸命な恋。父親への初めての反抗。東京からやってきた美少女美智子への淡い恋。「高木の家」を目の敵する古い商店の者たち。半島へ帰る者、留まる者。すべての光景が峻烈に鮮やかに浮かび上がる。
十四歳という嵐の季節を著者自らの体験をもとに描く自伝的長編第二部

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1998年発刊

ピンの一

ピンの一

◎出版社:幻冬社
◎出版年月日:1998/12/10
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1700円+税
◎ISBN4-87728-268-8
◎解説:真のギャンブラーはやさしい顔をしている。麻雀、競輪、競馬、競艇、サイコロ——賭け事ならなんでもござれの「ピン」こと花房一太の青春放浪記。勝つか負けるか、その一瞬が男を磨く。負けても反省なんかしない。勝負は水の流れのようなもの。無から有を生み出し、ギャンブルに生きる証を求めて賭け続ける者たちの熱くて切ない傑作長編小説。

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1996年発刊

でく

でく

◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:1996/11/20
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1845円+税
◎ISBN4-16-316640-8
◎解説:限りなく異端なのか、限りなくやさしいのか、
男は弟に何をしたのか——。
逃れ得ない過去に追われ、
酒に溺れ、漂泊の旅を続ける男は何処に辿り着くのか。

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1995年発刊

水の手帳

水の手帳

◎出版社:集英社
◎出版年月日:1995/12/20
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1456円+税
◎ISBN4-08-774172-9
◎解説:大手保険会社のOL妃手子は、危篤の報を受けて郷里に駆けつけるが、母は亡くなっていた。遺品の行李に仕舞われていた一冊の手帳と三枚の写真。そこには、彼女の知らない母の秘められた過去があった…。そして失われた時間を探して、妃手子の旅が始まる。セーヌの河岸、アフリカの湖畔へと何かに導かれるように辿った彼女は、やがて釜山の海峡を渡って——。名手が放つ上質な香りの長編小説。

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ジゴロ

ジゴロ

◎出版社:角川書店
◎出版年月日:1995/10/27
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1456円+税
◎ISBN4-04-872887-3
◎解説:渋谷・US劇場の看板ストリッパー・ローズは17年前の聖夜にひとりの男の子を産んだ。神山吾郎。ローズを愛するさまざまな職の男たちの誰もが吾郎の父親になろうと勇んだ。
そして現在、吾郎は様変わりした渋谷の喧騒の中にひとり佇んでいる。人の生き死に、やさしさ、人生のわけを知った幾人かの“父親たち”に見守られながら、吾郎は大きく成長を遂げようとしていた——。
世が流転しても変わらぬ、人と人との濃密な時間を描き切った、やるせなく心震える青春巨編。

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1994年発刊

機関車先生

機関車先生

◎出版社:講談社
◎出版年月日:1994/06/28
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1262円+税
◎ISBN4-06-206263-1
◎解説:瀬戸内の小島・葉名島の、児童わずか7人の小さな小学校にやって来た、大きな先生。病気が原因で口がきけなくなったこの先生では…、という声もあがる。数々の事件が起こるなかで、子供たちは逆に心の交流を深め、自然の大切さや人間の優しさについて学んでいく。柴田錬三郎賞に輝いた、涙と感動の名作。

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1993年発刊

潮流

潮流

◎出版社:講談社
◎出版年月日:1993/09/11
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1456円+税
◎ISBN4-06-205741-7
◎解説:さしのべた手にこそ葡萄の房は落ちてくる——。大手化粧品会社のCMを作る健一は、紆余曲折を経て無名の18歳・唯子をキャンペーンに起用。花を食べる鳥を夢見る彼女は国民的人気を博していく。一年後に再会した二人は…。無頼派クリエーターと純真無垢なスターの揺れる愛を描いた、伊集院静の伝説的名作。

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1992年発刊

白秋

白秋

◎出版社:講談社
◎出版年月日:1992/09/10
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1456円+税
◎ISBN4-06-205418-3
◎解説:花を活けに屋敷を訪れる文枝に、生まれて初めて恋をした真也。病床に伏す身ながら心をときめかせる真也に、長年看護をしてきた志津は嫉妬の炎を燃やす。狂気の行動に出る志津。真也と文枝は御堂のなかで遂に愛し合うが…。鎌倉を舞台に男女三人の揺れ動く心模様を見事に描いた、伊集院ワールドの傑作恋愛小説。

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瑠璃を見たひと

瑠璃を見たひと

◎出版社:角川書店
◎出版年月日:1992/08/10
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1456円+税
◎ISBN4-04-872705-2
◎解説:日が傾き、青さを深めていく海を眺めながら暎子は決心した。「この部屋を出ていこう」
形ばかりの結婚生活を捨て、踏み出していく未知の世界。そこで出逢う恋、人、そして富と権力を約束するといわれる対をなす謎の彫刻。それを求めて暎子は香港、パリ、南仏、遠く西域へ…それはまた、本当の自分を見つける旅でもあった。
宝石たちの密やかな輝きに託し、直木賞作家・伊集院静がおくる、美しく魅惑的な長編ファンタジー。

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1991年発刊

海峡

海峡

◎出版社・新潮社
◎出版年月日:1991/10/20
◎サイズ:四六判
◎定価:本体1800円+税
◎ISBN4-10-382401-8
◎解説:古町界隈で「高木の家」を知らぬ者はなかった。「高木の人」といえば、父の経営する土木工事、港湾荷役、キャバレー、飲食店、旅館等に従事する人々とその家族五十人余りをさしていた。少年にとって、父は聳える山のような存在だった。母は豊かな海であった。瀬戸内の小さな港町で過ごした著者のなつかしい少年時代を描いた自伝的長編小説

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