文庫2006〜1992
2006年発刊
ずーっといっしょ。
◎著者:伊集院静+堂本剛(イラスト)
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:2006/10/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体743円+税
◎ISBN4-04-197326-0
◎解説:明日のことより、誰かとともに今、泣いたり笑ったりすることの大切さ。たとえ別離のときがきて、形が失せてしまっても、ともに過ごしたぬくもりは残りつづけるはず。出逢った瞬間から“ずーっといっしょ”なのが生きることの素晴しさかもしれない——。人に何かを伝えることの喜びとむずかしさ。痛みやせつなさを感じることの尊さ…。世代をこえて心を通わせた二人による、魅力あふれるコラボレーションブック、第二弾!
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きみとあるけば
◎著者:伊集院静+堂本剛(イラスト)
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:2006/09/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体743円+税
◎ISBN4-04-197323-6
◎解説:人は誰か、何かとともに歩いているものだ。その相手が、たとえ人間でなくとも、子供の時代、青春時代、そして大人になっても、その人のかたわらには誰か、何かがそばにいて、喜び、哀しみをともに抱いてくれている——。失いたくない少年の心と大人になるということ、孤独とのつきあい方……。人生の大切なものが詰まった優しさあふれるエッセイと、心あたたまるユニークなイラスト。写真と対談も収録したファン待望の一冊。
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ぜんぜん大丈夫
◎著者:伊集院静(画・西原理恵子)
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:2006/03/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体743円+税
◎ISBN4-04-197325-2
◎解説:大人の男にとって肝心なのは、いかに遊びに熱中できるかではないのか。人は放っておいても働いてしまう。しかし遊びは違う。しっかりと遊ぶ意志を持たねば中途半端な遊びになる。中途半端な遊びは身を滅ぼしてしまう……。ギャンブルでコゲつこうが、酒で身体を壊そうが、それがどうした! あぎれるほどに飲み、打ち、旅し続ける無頼派作家の日々と、サイバラの容赦ないツッコミ! ますます痛快、愉快な人気エッセイ集!
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2005年発刊
冬のはなびら
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:2005/12/06
◎サイズ:A6判
◎定価:本体448円+税
◎ISBN4-16-754610-8
◎解説:無二の友のために人生を遠回りした若者のせつなく、美しい時間を描いた「冬のはなびら」、鎌倉で経師職人を志す若者と、彼を見守る大人たちの話「雨あがり」、踏み出せない老年の恋情が、あざやかに俳句の中に込められていた……「春泥」など、逆境でもひたむきに生きる人々を静謐な筆致で綴る六つの短編集。解説・清水良典(文芸評論家)
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眠る鯉
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:2005/12/06
◎サイズ:A6判
◎定価:本体448円+税
◎ISBN4-16-754611-6
◎解説:父の目の前で自殺した息子。我が子の幻を求めてさすらう父。そこに息子の目に似た一匹の犬が……「ラビット君」、血が繋がっていなくとも祖父は孫に、彼の人生の象徴である傷ついた時計を贈った「時計の傷」、六十数年、胸に秘めていた恋情と美しい鯉との再会が織りなす話「眠る鯉」など、人の想いを彩る七つの短編集。解説・清水良典(文芸評論家)
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それがどうした
◎著者:伊集院静(画・西原理恵子)
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:2005/03/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体590円+税
◎ISBN4-04-197324-4
◎解説:私などは敗れた記憶やヘマをした記憶ばかりである。…ギャンブルはほとんどが敗れる時間の中で遊んでいる。もし勝ち続けたら、その人は頭がおかしくなってしまうのではないか——。ならば、なぜこの世には身を崩すまでに賭し続ける人がいるのだろう? 無頼派作家のギャンブル三昧の日々と〈この土佐のいごっそう女は、どこまで気質が悪いのか〉と言わしめた痛快イラスト。凸凹コンビによる大好評エッセイ、待望の第二作!
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白い声[下]
◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2005/01/01
◎サイズ:A6判
◎定価:本体476円+税
◎ISBN4-10-119635-4
◎解説:作家とは名ばかりの非道な男、野嶋。だが、玲奈の想いは揺るぎない。やがて、雨降る京都の山荘で二人は結ばれる。幸福な時も束の間、事件を起こした野嶋は、追っ手から逃れるため、スペインへ逃亡した。家族の反対を押し切り、野嶋の後を追う玲奈。そして、約束の橋でめぐり逢った二人は、星の巡礼街道を歩み始めるのだが…。金沢とバルセロナ。東西の古都を舞台に紡がれる運命の恋。
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白い声[上]
◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2005/01/01
◎サイズ:A6判
◎定価:本体514円+税
◎ISBN4-10-119634-6
◎解説:玲奈は少女の頃から、幻の男に恋い焦がれていた。たった一度だけ、バルセロナで逢った男に。……出逢いから5年、18歳になった玲奈は金沢で暮らしていた。あの男を想い続けて。男は破滅型の作家で、神を冒涜する処女作で知られていたが、玲奈は敬虔なクリスチャン信者だった。やがて聖夜に奇跡が起こる…。無償の愛を抱いた無垢な女と悲哀を抱いた邪悪な男の魂が交錯する壮大なロマンス。
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アホー鳥が行く
静と理恵子の血みどろ絵日記
◎著者:伊集院静(画・西原理恵子)
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:2004/05/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体590円+税
◎ISBN4-04-197322-8
◎解説:“愚鈍なれ”。頭が切れるとか、家柄、血統がいいとか、エリートだとか、そんなものはたいしたもんではない。“愚鈍”がいい。競輪、麻雀、競馬に、海外カジノ、東へ西へ今日もギャンブル場へ向かう無頼派作家。かたや、この人と組んでいい事はなかった—–と語る漫画家の痛烈なツッコミイラスト!全身全霊を傾けて賭したものだけが見ることのできる人生哲学をちりばめた血みどろの日々をつづる超人気エッセーのシリーズ第一弾!
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2004年発刊
母の男言葉
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:2004/04/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体590円+税
◎ISBN4-16-754609-4
◎解説:「母は笑いながらわざと男言葉を使って、私を慰めようとした。『いろいろあらあな』…笑顔の裏に、一番泣きたかった母の涙の顔があったのを、私は最近、やっと気付いた」母の事、父のこと、そしてその後の生き方を決定づけた弟の死——。
人気作家の日常と本音が垣間見える「週刊文春」人気エッセイ「二日酔い主義」の完結編。解説・長友啓典
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2003年発刊
あづま橋
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2003/11/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体495円+税
◎ISBN4-06-273882-1
◎解説:浅草の和菓子屋で働きながら、亡き恋人雄次の面影を抱いてひっそりと暮らす衣津子だったが、店主の甥の豊から求婚されて心が揺れる。だが衣津子の背中には仁侠の道に入った雄次のために彫ったあざやかな鯉の刺青が……。思い出に生きる女の転機を描く表題作をはじめ、男と女の邂逅をロマン豊かに綴る作品集。
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空の画廊
◎著者:伊集院静(画・福山小夜)
◎出版社:集英社
◎出版年月日:2003/08/20
◎サイズ:A6判
◎定価:本体514円+税
◎ISBN4-08-747605-7
◎解説:星光に導かれ、オーロラに舞い、熱砂の嵐に戯れる少女たち。珊瑚の森に遊び、日輪に抱かれ、狂おしい恋に身を焦がす——きらめく貴石のようにあなたの魂を魅了するファンタジックな12篇に、14枚の油彩画を添えたカラー文庫。
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アフリカの王(下)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2003/04/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体714円+税
◎ISBN4-06-273708-6
◎解説:ついに出版者を飛び出した黒田十三。建築家・藤巻龍三郎と意気投合した彼は、ケニアの丘に旅行者のためのロッジを建てることを決意する。日本でムパタの展覧会を成功させ、現地に乗り込んだ十三を待ち受けるものは!? アフリカの大地に夢を描いた男と女の物語、クライマックスへ。(『アフリカの絵本』改題)
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アフリカの王(上)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:2003/04/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体695円+税
◎ISBN4-06-273707-8
◎解説:「一度アフリカに足を踏み入れた人間はアフリカの手に掴まえられてしまう」無頼の編集者、黒田十三もその一人だった。雑誌の撮影でケニアを訪れた彼は現地の画家ムパタの絵に強く惹きつけられる。パリでの取材を放り出し、フランス娘パスカルとともに、再びアフリカの大地に立つが!?(『アフリカの絵本』改題)
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機関車先生
◎出版社:集英社
◎出版年月日:2003/03/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体495円+税
◎ISBN4-08-747553-0
◎解説:瀬戸内の小さな島の全校生徒わずか7人の小学校に、北海道から臨時の先生がやって来た。身体がおおきくて、やさしい目をした先生。でも、病気がせいで口がきけない…、島の大人たちの心配をよそに子供たちは、空より広く海より深いこころに包まれて、本当に大切なものを学んでゆく。おおきな活字とふりがなで読みやすくした第7回柴田錬三郎賞受賞の名作。書き下ろし「葉名島へ」を収録。
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可愛いピアス
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:2003/03/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体543円+税
◎ISBN4-16-754608-6
◎解説:「車窓を流れる夜の灯りを見ていると、突然声をかけられた。見ると金髪に、鼻輪、耳輪の若者だ。-略- 私は妙にこの手の若者から声をかけられることが多いし、私自身も大胆な格好をした若者に好感を持つ。見ていて安堵感がある。」酒場から、旅先から、人生を見つめる柔らかな眼差し。人気作家の日常と本音が垣間見える好評エッセイ集「二日酔い主義」第7弾!
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2002年発刊
岬へ
◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2002/09/01
◎サイズ:A6判
◎定価:本体819円+税
◎ISBN4-10-119633-8
◎解説:なつかしい故郷を離れて、東京の大学へ進学した英雄を、苛酷な運命が待ち受けていた。変わり果てた旧友との再会、父と「高木の家」への決別、初めての狂おしい恋、そして荒海に消えた弟・正雄。別れの痛みを背負ってひとり旅立ち、最果ての岬にたどりついた英雄を、海潮音が包みこむ…。人の絆の重みと生きることの意味を熾烈に問いかけた自伝的長編「海峡」三部作、ついに完結。
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春雷
◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2002/08/01
◎サイズ:A6判
◎定価:本体781円+税
◎ISBN4-10-119632-X
◎解説:篤い友情、淡い初恋、差別的な教師への敵愾心、弟・正雄との心の絆、父・斉次郎への初めての反抗、海の彼方へ去る者への惜別——。沸騰する感情と旅立ちの予感が、中学生に成長した英雄を内側から激しく揺さぶる。十四歳という嵐の季節を、傷つきながらも一途に突き進み、大人の世界へ踏み出そうとする少年の姿を、自らの体験に基づいて峻烈に描き上げた感動の自伝的長編「第二部」。
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海峡
◎出版社:新潮社
◎出版年月日:2002/07/01
◎サイズ:A6判
◎定価:本体667円+税
◎ISBN4-10-119631-1
◎解説:少年にとって、父は聳える山だった。母は豊かな海だった——。土木工事や飲食店、旅館などで働く五十人余りの人々が大家族のように寄り添って暮らす「高木の家」。その家長の長男として生まれた英雄は、かけがえのない人との出会いと別れを通して、幼い心に生きる喜びと悲しみを刻んでゆく。瀬戸内の小さな港町で過ごした著者の懐かしい幼年時代を抒情豊かに描いた自伝的長編「第一部」。
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2001年発刊
ピンの一
◎出版社:幻冬舎
◎出版年月日:2001/04/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体686円+税
◎ISBN4-344-40090-9
◎解説:真のギャンブラーはやさしい顔をしている。麻雀、競輪、競馬、競艇、サイコロ——賭け事ならなんでもござれの「ピン」こと花房一太の青春放浪記。勝つか負けるか、その一瞬が男を磨く。負けても反省なんかしない。勝負は水の流れのようなもの。無から有を生み出し、ギャンブルに生きる証を求めて賭け続ける者たちの熱くて切ない傑作長編小説。
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2000年発刊
犬が西向きゃ尾は東
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:2000/08/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体552円+税
◎ISBN4-04-197305-8
◎解説:正月の打ち初めから、大晦日まで、仕事をしていてもいつも気はそぞろ、「苦あれば大苦あり」という格言を胸に、全国のギャンブル場へ向かう。ギャンブルこそが、子供にはわからない、大人だけしか経験できない楽しみなのではないか。時に、ユーモアを交え、酔いどれの姿をさらしながら、“ぐうたら作家”は今日も行く。火のごとく熱くなって遊ぶ——。この日々が、苦しみのある自らの旬の季節であったと回想する著者の、すさまじくもうらやましい一年を書いたギャンブル・エッセイ集。文庫オリジナル!!
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1999年発刊
昨日スケッチ
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1999/11/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体390円+税
◎ISBN4-06-264684-6
◎解説:実家のある港町の一角にあった遊廓で生まれた少女、常宿にしていた三浦半島のホテルに深夜突然現れた全裸の女性、麻布の古アパートに間違い電話をかけてきた白いコートの女…。人生の歩みの中で出会う不思議な女性の思い出や結論など出ない女と男の哀しい世界を描いた魅惑の伊集院ワールド、傑作短編集。
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兎が笑ってる
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:1999/09/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体457円+税
◎ISBN4-16-754607-8
◎解説:〈「本当に公園で寝てたんですか?」と時折聞かれる。私は笑っている。「あんなに二日酔いで大丈夫ですか」——駄目なら、そこで連載が終りますから。(中略)書き手の数だけ読みものはある。今このやり方でしか私は書けない。〉(あとがきより)流れゆく日々を確かな視点で捉えた週刊文春の人気エッセイ集「二日酔い主義」第6弾!
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暇なのに忙しかった一日
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:1999/05/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体571円+税
◎ISBN4-04-197304-X
◎解説:東でレースがあると聞けば、原稿があっても駆けつけ、西で麻雀をやると知れば、一睡もせずにやってくる…。無頼派が大人の夢を追いかけ、日本列島を縦横無尽にひとっとび!仕事は忙しいが、仕事がない日はもっと忙しい。なんともやるせなく、どことなくいとおしい、ぐうたら作家の極上ギャンブル放蕩記。
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オルゴール
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1999/04/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体448円+税
◎ISBN4-06-264551-3
◎解説:哀しい過去のある出来事からバイオリンが弾けなくなった木葉子と、無頼に生きる行雄の、心のすれ違いを描いた表題作、夢の中にしか現れないような奇妙な女性たちの魅力あふれる「鏡の中の女」など、伊集院ワールドの傑作ばかりを集めた文庫オリジナル短編集。思わず涙が零れ落ちる、大人の愛を描いた一冊。
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1998年発刊
水の手帳
◎出版社:集英社
◎出版年月日:1998/12/20
◎サイズ:A6判
◎定価:本体457円+税
◎ISBN4-08-748884-5
◎解説:大手保険会社のOL妃手子は、危篤の報を受けて郷里に駆けつけるが、母は亡くなっていた。遺品の行李に仕舞われていた一冊の手帳と三枚の写真。そこには、彼女の知らない母の秘められた過去があった…。そして失われた時間を探して、妃手子の旅が始まる。セーヌの河岸、アフリカの湖畔へと何かに導かれるように辿った彼女は、やがて釜山の海峡を渡って——。名手が放つ上質な香りの長編小説。
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ジゴロ
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:1998/10/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体600円+税
◎ISBN4-04-197303-1
◎解説:渋谷・US劇場の看板ストリッパー・ローズは17年前の聖夜にひとりの男の子を産んだ。神山吾郎。ローズを愛するさまざまな職の男たちの誰もが吾郎の父親になろうと勇んだ。
そして現在、吾郎は様変わりした渋谷の喧騒の中にひとり佇んでいる。人の生き死に、やさしさ、人生のわけを知った幾人かの“父親たち”に見守られながら、吾郎は大きく成長を遂げようとしていた——。世が流転しても変わらぬ、人と人との濃密な時間を描き切った、やるせなく心震える青春巨編。
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半人前が残されて
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:1998/06/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体438円+税
◎ISBN4-16-754606-X
◎解説:〈背後から家人の低い声がした。「S先生、主人の具合が良くなっても決して二人で夜中に病院を抜け出して銀座でクラブ活動なんかしないで下さいよ」迫力のある声だった。〉(本文より)
旅に病み、酒に病んで、担ぎ込まれた病院へも酒場の誘惑は忍び寄る。面白くて、やがて哀しい人の世を、限りない優しさで見つめた好エッセイ集「二日酔い主義」第5弾!
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冬の蜻蛉
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1998/04/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体400円+税
◎ISBN4-06-263749-9
◎解説:子供たちと河原で野球をする圭一を愛した牧子は、ささいな出来事にも心が揺れ動くようになる——大人の男女の純な心の通い合いを、わずか四十分の時の流れの中で見事に描いた表題作をはじめ、哀しくて、でも生きる勇気はわいてくる、七つの愛の物語。短編小説の名手が繰り出す珠玉の作品集!(『とんぼ』改題)
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むかい風
◎出版社:集英社
◎出版年月日:1998/01/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体476円+税
◎ISBN4-08-748733-4
◎解説:ゴルフの18ホールにちなんで18の作品からなる。伊集院静の鋭い人間観察でゴルフにまつわるシーンが描かれる。
●ゴルフの前日は興奮して眠れない。羊の数を数えるうちにその羊がバーディの数になって…『眠れぬ森のビギナー』。
●バンカーで23打もたたきながらも、正直に申告する男の話…『23打』ほか。
ゴルファーだけでなく、誰が読んでもうなずいてしまう珠玉の短編集である。
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プレゼント
◎出版社:小学館
◎出版年月日:1998/01/01
◎サイズ:A6判
◎定価:本体590円+税
◎ISBN4-09-402011-X
◎解説:「じゃ、賭けようか」酒場でとかく突っぱってくる男は、酒を飲むたびに何かに腹が立ち、いらだち、失望し、やけのように自分を責めたてているのだろう。そんな心情を汲み取り、心を寄せる作者の目は温かい。女にだまされる、ギャンブルに負ける…。人には強がる部分と弱気な部分があるのだろう。なぜか、ふっと弱気になってしまった男や女に差しのべる温かい手、心、ことば…。文庫オリジナル短編を加え、諸誌に発表された短編と随想をまとめた本書は、人模様を描かせたら第一人者の手による、心に滲みる一冊。
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1997年発刊
アフリカの燕
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:1997/11/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体448円+税
◎ISBN4-16-754605-1
◎解説:二日酔いで痛む頭の上に広がっているのは、いつの間にか旅先の青空。まだいずことも知れぬ行き先は、競輪場か、はたまた競馬場か…。旅先で、酒場で、雀荘で出合った人々のやさしい面影。思い起こすのはもう会うことのできない、遠い日々の人。今日も気づかぬうちに、夜は更けてゆく。おなじみ好評エッセイ集「二日酔い主義」第4弾!
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女神の日曜日
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:1997/08/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体560円+税
◎ISBN4-04-197302-3
◎解説:雀荘に入りびたり、朝になると競輪場へ出かけ、日が暮れる頃酒場には入って、そのまま道ばたで倒れこむ…。日ごと“遊び”を追いかけ、日本全国をひとっとび。ギャンブルの熱狂、そこでふれあう人の喜怒哀楽、一瞬の真実。なんともグータラで、限りなくやさしく、微笑ましい。男の魅力がつまった痛快エッセイ。
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機関車先生
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1997/06/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体429円+税
◎ISBN4-06-263537-2
◎解説:瀬戸内の小島・葉名島の、児童わずか7人の小さな小学校にやって来た、大きな先生。病気が原因で口がきけなくなったこの先生では…、という声もあがる。数々の事件が起こるなかで、子供たちは逆に心の交流を深め、自然の大切さや人間の優しさについて学んでいく。柴田錬三郎賞に輝いた、涙と感動の名作。
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水のうつわ
◎出版社:幻冬舎
◎出版年月日:1997/04/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体495円+税
◎ISBN4-87728-404-4
◎解説:三十五歳の夏。妻を亡くした哀しみと失意の果てに、ギャンブルに明け暮れていた荒んだ日々…。その旅先で、ある小説家がぽつりと呟いた言葉が、私の生き方を決めた——。迷い、躓きながら、人生の時は過ぎて行く。放浪、酒、友人、故郷、そして家族のこと。伊集院文学の原点ともいうべき、書き下ろし作品を含む文庫オリジナル・エッセイ集。
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潮流
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1997/01/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体524円+税
◎ISBN4-06-263432-5
◎解説:さしのべた手にこそ葡萄の房は落ちてくる——。大手化粧品会社のCMを作る健一は、紆余曲折を経て無名の18歳・唯子をキャンペーンに起用。花を食べる鳥を夢見る彼女は国民的人気を博していく。一年後に再会した二人は…。無頼派クリエーターと純真無垢なスターの揺れる愛を描いた、伊集院静の伝説的名作。
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1996年発刊
あずま橋
◎出版社:集英社
◎出版年月日:1996/03/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体447円+税
◎ISBN4-08-748465-3
◎解説:愛した人のことを、そのままずっと忘れずにいられるものだろうか——。衣津子は17歳の時、瀬田雄次と知り合い、好きになった。が、雄次は任侠の道を選び、衣津子を遠ざけようとする。生き急ぐ雄次と同じ修羅を覚悟した衣津子は、背中に鯉の刺青を彫って、雄次と一緒に歩いていこうとするが…(「あずま橋」)。表題作他4篇、男と女の世界を心に沁み入る文章で描く、伊集院ロマンの結晶。
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瑠璃を見たひと
◎出版社:角川書店
◎出版年月日:1996/01/25
◎サイズ:A6判
◎定価:本体540円+税
◎ISBN4-04-197301-5
◎解説:日が傾き、青さを深めていく海を眺めながら暎子は決心した。
「この部屋を出ていこう」形ばかりの結婚生活を捨て、踏み出していく未知の世界。そこで出逢う恋、人、そして富と権力を約束するといわれる対をなす謎の彫刻。それを求めて暎子は香港、パリ、南仏、遠く西域へ…それはまた、本当の自分を見つける旅でもあった。宝石たちの密やかな輝きに託し、直木賞作家・伊集院静がおくる、美しく魅惑的な長編ファンタジー。
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1995年発刊
白秋
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1995/08/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体590円+税
◎ISBN4-06-263023-0
◎解説:花を活けに屋敷を訪れる文枝に、生まれて初めて恋をした真也。病床に伏す身ながら心をときめかせる真也に、長年看護をしてきた志津は嫉妬の炎を燃やす。狂気の行動に出る志津。真也と文枝は御堂のなかで遂に愛し合うが…。鎌倉を舞台に男女三人の揺れ動く心模様を見事に描いた、伊集院ワールドの傑作恋愛小説。
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受け月
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:1995/06/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体437円+税
◎ISBN4-16-754604-3
◎解説:人が他人のために祈る時、どうすれば通じるのだろうか…。鉄拳制裁も辞さない老監督は、引退試合を終えた日の明け方、糸のようなその月に向かって両手を合わせていた。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「切子皿」など、野球に関わる人びとを通じて人生の機微を描いた連作短編集。感動の直木賞受賞作。
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峠の声
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1995/01/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体371円+税
◎ISBN4-06-185856-4
◎解説:母は決まってこう訊いた。「何か聞こえはせなんだか?」墓所へ向かう峠の道で毎年、必ず。記憶の暗部を抉る表題作の他、鎌倉の坂道で交錯するする男女の思いを秀徹した文体で描く「化粧坂」、十九年ぶりに再会する娘への心の揺れを感じる「聖夜」など男と女の生きる哀しみに迫る傑作集。伊集院ワールドの描く結晶。
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1994年発刊
夢は枯野を
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1994/12/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体544円+税
◎ISBN4-06-185833-5
◎解説:旅先で出合った人々への思いは募る。風圧に抗い格闘技まがいにぶつかり合うレースは“人生の喧嘩”を教えられた少年時代に重なり、ギャンブルに敗れてなお耽美な顔を見せる男には影の薄い女が寄り添う。「終わってみると己を買い己に賭しただけの遊び」の中で伊集院文学の原石が光を放つ話題の好エッセイ。
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時計をはずして
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:1994/10/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体486円+税
◎ISBN4-16-754603-5
◎解説:二日酔いで見上げる夜空に、丸く浮かぶは、パチンコ玉か、一筒(イーピン)か、はたまた競輪の銀輪か…。安い酒飲んで、ゲロ吐いて涙流して、——俺の人生こんなくり返しかな…。なんて思ってる学生も、博打に負けてとぼとぼ帰るおじさんも、是非一度読むべし。ずっと一の目が出ない賽はないのだ。人気エッセイ集「二日酔い主義」第3弾!
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1993年発刊
遠い昨日
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1993/10/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体467+税
◎ISBN4-06-185456-9
◎解説:異国の街の港、カジノ、酒場、ホテルでの意外な出逢い、ふと甦る少年時代の記憶、苦い離別の自省を綴った表題作に、港町で育った少年が新聞記者の世界に飛び込んで成長していく過程を描く「男が目を閉じる時」、断片的な風景から生きる意味を探る「森への径」を収録。瑞々しい文体が心を打つ、文庫オリジナル!!
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乳房
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1993/09/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体400+税
◎ISBN4-06-185517-4
◎解説:妻と病室の窓から眺めた満月、行方不明の弟を捜しに漕ぎ出た海で見た無数のくらげ、高校生に成長した娘と再会して観た学生野球…せつなく心に残る光景と時間が清冽な文章で刻み込まれた小説集。表題作の他「くらげ」「残塁」「桃の宵橋」「クレープ」と名篇を収録し、話題を呼んだ直木賞作家の、魂の記念碑。
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神様は風来坊
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:1993/07/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体438円+税
◎ISBN4-16-754602-7
◎解説:思えば、ひとつ処にとどまることの少ない日々であった。東京、京都で仕事をこなし、なつかしい鎌倉も訪れた。パリ、香港への旅もあった。あわただしい毎日だが、故郷・山口県での心安まるいっとき、旧友との再会もあった。見守ってくれた阿佐田哲也氏の死に涙し、競輪とのまじわりに胸を熱くさせた。人の世は愛しく哀しい。人気エッセイ集「二日酔い主義」第2弾!
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1992年発刊
ともかく静かに
◎著者:伊集院静+長友啓典(画)
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1992/12/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体427円+税
◎ISBN4-06-185362-7
◎解説:黄金コンビ、もしくはイーさん、トモさんの“いいともコンビ”と自称する二人は、作家とアートディレクターという関係を越えて、競馬、ゴルフに駆け巡り、銀座、六本木を唄いまくり飲み明かす間柄。絵と文章で創り上げた、しみじみワールドのエッセンスを、あなたとあなたの大切な人へのプレゼントに!
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三年坂
◎出版社:講談社
◎出版年月日:1992/08/15
◎サイズ:A6判
◎定価:本体400円+税
◎ISBN4-06-185207-8
◎解説:少年と父の感動的な絆を中国連峰の緑の中にみごとに描出した「皐月」や鎌倉の鮨職人の心に鮮やかに亡き母の思い出が浮かび上がる瞬間を捉えた「三年坂」、失意の中年男が草野球に誘われて思いがけず自分の生き方を見つける「水澄」など、深い叙情性と巧みな文体、人生へのいつくしみに溢れた初の小説集。
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あの子のカーネーション
◎出版社:文藝春秋
◎出版年月日:1992/04/10
◎サイズ:A6判
◎定価:本体437円+税
◎ISBN4-16-754601-9
◎解説:鎌倉に住んでいた頃、小町通りを歩いていると、胴着をつけた少年剣士達が練習の帰り道、駄菓子屋の長椅子に腰をかけて、アイスキャンディーを食べている光景をよく見かけた。あれは、大人達がその日の仕事を終えて、一杯飲み屋にちょっと引っかかっているのに似ている。あの気持わかるんだよなあ。(本文より)処女エッセイ集。
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